4. 2人目の、スペシャル・ドクター

2022年1月19日

4. 2人目の、スペシャル・ドクター

B先生のお名前は、実はA先生にかかる前から存じ上げていたのですが、A先生の方が行きやすかったため、後回しになっていました。友人が行ったことが後押しとなりました。

初めての診察の日は、とりあえず話を聞きに、そしてどんな先生なのか様子を見たいと思って出かけました。なので、その日に注射はしませんでしたが、そこでB先生に言われたことは、なかなかの衝撃でした。

A先生が打つステロイド注射の薬の種類は、いつもケナコルトというお薬でした。

おそらく一般的に、腱鞘炎等に対してはケナコルトを使用する整形外科が多いと思います。

しかしB先生は、

「ケナコルトはよく効くけれど、組織を破壊する。音楽家の手は代わりが無いのだから、絶対に打っちゃいけない薬だ。

うちのお薬は、同じステロイド剤だけれど、もっと体に優しいステロイドです。もうケナコルトを手に打っちゃだめだよ」

確かに。

ケナコルトはわりと強いステロイドだということは知っていました。何回も打った実感として、皮膚が白くなる=きっと皮膚が薄くなっているんだろうなぁ、体に悪そうだなぁ、とも思っていました。

「組織を破壊する」「音楽家の手には代わりがない」「ケナコルトは絶対にだめ」

そう言われたことで、B先生への信頼感が芽生え、ここからはB先生のところに通うことになります。

「優しいステロイド」というのが、具体的には一体なんというお薬なのかは教えてはくれなかったのですが、もう、先生の言葉を信じるしかないではないですか。

ステロイドであることは変わらないのだから、継続して使えば良いことは絶対にないのだろうし、注射をするのがA先生からB先生に変わっただけで、状況は変わりません。

でも「ケナコルトを打つよりは…」

B先生のところに通うようになり、次第に頻度が月1回から3週間に1回へ、本番が近ければ2週に1回、いや、毎週行くことも…となり、B先生がいないと演奏が続けられなくなっていきました。

もちろん、「優しいステロイド」だろうが何だろうが、いずれは注射をやめたかったわけですが、その為には、なぜ痛くなってしまうのかをきちんと解明し、痛くならないようにしていくサイクルを作らなければいけません。

それに、明らかに私は、どこかに手術を必要とするような状態ではないらしいということは、A、B、両先生の様子からわかります。

だからこそ「なぜ痛くなってしまうのか」「この痛みはなぜ起こっていて、それを起こさない為には何を改善すればよいのか」ということを、私は一番知りたかった訳ですが、どうしたらその答えに辿り着けるのか、わからないまま時が過ぎていきました。

注射に通う一方で、鍼治療や整体にも、良いと聞けば新しいところに足を運んだりして、何か解決の糸口が見つからないか、探る日々。

そんな中、頑張ったのは筋トレです。