エッセイ

 

 

 

 

「どうしてヴァイオリンをやりたいと思ったの?」と、
私達は、必ずと言っていいほど聞かれます。

音楽に限らずスポーツなど、小さい頃から始めないと難しいものって、あります。子供が自発的にやりたいと言い始めたのか、それとも親の希望や夢が先行しているのか・・・それぞれに事情があると思います。

 

私の場合はどうだったかといいますと、なにせ3歳頃の話ですから、全く憶えていません(断言)
後に親から聞いた話によると、

ある日、家で日常的にかけていたクラシックのレコードの音を聴きながら、ヴァイオリンの音を 「これ、何の音?私も弾きたい」 と言ったそうです。

私の母は、音楽の専門家ですがヴァイオリンのことは分からなかったので、娘に「ヴァイオリンを習いたい」と言われても、ええ?と思ったそうです。 ピアノなら自分で教えられるからピアノを先にやらせよう、ということで、私はまず、ピアノをさわり始めました。


親としては、そのうちヴァイオリンのことは忘れてくれるかな・・・と思っていたらしいのですが、しばらくしてから私は「ねぇ、ヴァイオリンはどうなったの?」と催促したとか。よっぽど気になっていたのでしょうか。まぁ多分、単にしつこかった、母親にはぐらかされているのに気づいて抵抗したくなったか、でしょう・・・今でも、そういうことは多々あります。 

 

5歳の夏に、とうとう始めさせてもらいました。

楽器を与えられてどんな気分だったかも、正直あまり憶えていないのですが、一番最初の頃の思い出は「シール」です。
曲が合格になる度に、先生が楽譜にご褒美シールを貼ってくれるのを、私は本当に楽しみにしていました。お気に入りのシールを貼って貰う時は特に嬉しかったのを覚えています→ 

 

 

 

 

 

何か近い目標のために練習を頑張る、という事は好きだったようで、幼稚園時代はシール、小学校の頃はスーパーのおまけ付きお菓子、その後、コンクールの賞・・・というように、時代ごとに変わる目標がありました。

 

学校では、友達を作るのが得意ではなかったし、みんなとワイワイ遊ぶよりも、一人で何かしている方が好きな子供だったので、ヴァイオリンを習うというのが、合っていたのかもしれません。

・・・つづく