プログラム・ノート 2015 ②

 

2015年11月29日(日)に行われる、小林倫子ヴァイオリン・リサイタルで演奏する曲目の解説です。

 

竹内邦光先生作曲『遙歌集』について。

 

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以下の文章は、コンサート当日に会場で配布する「プログラム」に記載するものと同じですので、お越しくださる方は、当日お手に取ることになります。お時間のある方は、一足先にお読みになってみてください。また、お越しいただけない方もぜひ。

 

 

 

竹内邦光 (1937~)

 『遙歌集』

 

1. 橙華(とうか)

2. 紅色むらさき

3. 莟(つぼみ) 

4. 染めていく

 

 竹内邦光氏は東京に生まれ、少年期を郷里信州で過ごしました。東京藝術大学作曲科を卒業、信州大学教育学部、昭和音楽大学などで長年教鞭を取り、代表作品に『揺曳』、ヴァイオリンの作品には無伴奏ヴァイオリンのための『落梅集』などがあります。

 私は、この『落梅集』という「流離」「古謡」「激り落つ」の3曲からなる無伴奏作品を演奏して以来、この作品の特徴でもある日本の響きに魅せられました。私達日本人のふるさととも言えるその音世界は、しみじみと、弾く者、聴く者の心に染み入ると感じています。

 『遙歌集』は「橙華」「紅色むらさき」「莟」「染めていく」の4曲からなる作品で2004年12月から2005年5月にかけて作曲されました。全曲での初演は、2006年7月23日諏訪市にて私が行いました。「橙華」は悼歌、「染めていく」は回想の音楽・・・と竹内氏は語っています。